小説家になろう 勝手にランキング
小説家になろう の 非公式 ランキングです
純文学ランキング 401~450位
片山昭浩が熊本地震を通して、「生きるとは何か」というテーマと向き合い、悲しみや痛みを乗り越えて成長していく物語です。
私の欲望は、私のという肉の塊に封印されている。
だからその世界は平和で、私は平穏に生きている。
肉を噛みたい。
肉は噛みたくない。
肉を噛みたい。
肉は噛まない。
決して。たぶん。
小笠原諸島にある文明の時計がとまったような島で、
ある日突然島民住民の病気が全て快復するという超常現象が起こった。
いまだ信仰心の篤い島民たちはこの超常現象を島に伝わる伝承になそらえて「災鬼喰らい」と呼んだ
。この噂は「災鬼喰らい」という名称とともにたちまち全国に広がり、
同時に各地から同様の科学では説明のつかない怪奇現象の報告事例があいついだ。
災鬼喰らいは人に禍福をもたらした。
すると今度は災鬼喰らいの力をその身に宿す人の存在が都市
伝説として、しかし、
まことしやかに囁かれるようになっていった。人々はそうした人間あるいは怪人たちを、
同じように伝承になそらえて「モノノ怪」と呼んだ――。
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貧乏作家の『私』は、旅行先の寒村で出会った美しい妻に心底惚れている。
惚れているのだが、彼女がどんなに願っても家にストーブを置くことだけは許せなかった。
火鉢も、ストーブも、こたつも、いらぬ。
彼が頑なに暖房器具を拒むとある理由とは……?
先週鎌倉ものがたりを観に行った影響でぼくの考える最強の夫婦が書きたくなりました。
クリぼっちの妄想にお付き合いください。
ある神父様の教会に居着いている死神が神父様に色目使う似非信仰者を喰らう話
シェイクスピア作品である『ハムレット』に出てくるオフィーリアが死ぬまでの話。エヴァレット・ミレー作『オフィーリア』の水死体絵画に魅了される男。二次創作となっています。
実体験と虚構と入り交えながら書きました。6月の梅雨の時期にふさわしい紫陽花をイメージした作品です。雨に濡れた紫陽花の色合いも、また美しい限りです。
拡張現実との均衡を保つために帯域を調査する周波数調整員。
その活躍を描くとするなら『俺』は主人公には向かないのでは……
都市の幽霊。機械仕掛けの幻想。龍を追う者。 逢魔時の欠落者。その日常を描く。
この作品は「星空文庫」にも掲載しています。
フリーターであった荒賀一は身内の死によって得た金で一人前の生活を送れそうになっていた。
が、そこに唐突と割り込んできた少女。
不器用な一が少女とどういう関係になって行くのだろうか。
わ、あなたもいらしたんですか。相変わらず、雨の日に傘を差さないんですね。
あはは、お互い様ですか。確かに。
あ、れ? そちらの方は……?
大阪中ノ島の美術学校を卒業した青井津根は故郷の徳島には帰らず自分が描きたい絵画とは何かという課題と向き合いながら母の形見の三面鏡に語り掛ける日々を小さな木造のアパートで過ごしていた。しかし自分の絵画がなかなか見つからず、やがて孤独感を強めていった。そんなある日彼は街である女性に会った。彼女は財閥令嬢であり、津根は一目見て彼女が美しい女性であると分かった。その晩、彼は自室に籠り自画像を描こうと三面鏡を開くと、そこに街で出会ったあの美しい
女性が映っているのを見た。驚いて三面鏡を閉じた津根の心はその日から狂いだし、そしてのぞき見するという不道徳と煩悶しながら、ついに彼は自分が描きたい作品とは何かという命題を見つけ、それを作品にする。そしてその作品が出来上がった時、彼は彼女を訪れ彼女をのぞき見したことを謝罪するが、それが叶わないことになっていることを知る。この作品はそんな孤独な画家の心の内を見つめる小説である。折りたたむ>>続きをよむ
真田冬馬の出会った不思議な先輩、倉科きらりは、絵に描いたようなダメ人間であった。
そんな彼女にひかれるように集まった人々に冬馬は振り回されていく。
ただあの小さな出来事だけが、ことある毎に僕の脳裏に蘇り、時には以前に増して鮮明になり、不思議な勇気と希望を与えてくれる。
*全日本もう帰りたい協会は、ネット上に存在する架空の団体です。
幽霊部員。知らず知らずのうちに張られる居なくなった人のレッテル。そんな事はどうでもいい。俺は帰宅部になりたかったんだ。春の物語。
甲、乙、丙。甲が大切な家族、友人、恋人の温かい世界で、乙が一人きりの小さな世界なら、きっと丙は赤の他人との微かな世界だろうね。
来る十二時零分を待つ赤の他人の午前中。
いざというときに欲しいと思うのは甲でも乙でもなくきっと丙なんだよ。
少女は庭の芝生の上で、寝そべっていた。スプリンクラーの水を浴びて、夏の光の中涼しげに。そして目の前の藪が揺れた。飛び出したのは、服を着て立って歩く、喋る白い兎。まるで御伽噺のような―――しかし、少女の名前は「アリス」ではなく「ドローレス」だった。にやにや笑い猫は問いかける、「なぁ、お嬢ちゃんの最後の名前は、本当の名前は何だい?」-----一部、微量ながら性的表現あり。別サイトで蛇足的な番外のみ更新中。-----
友人作家の設定を借りた小品。現代に残る古武道の素晴らしさを盛り込んでます。クリスマスにカリフォルニアから帰ってくる恋人の林太郎と会うのを俺は楽しみにしていた。しかし、林太郎の祖父は400年の歴史を持つ新陰流の師範であり、その祖父から印可を受けて欲しいと言われた。老年の祖父の頼みを断れない林太郎は、クリスマスの前の休暇を新陰流の修行に費やし、印可の日を迎える。そこには若年の林太郎を認めないという古参の弟子達が待っていた。作者の長年の柳生新
陰流の研究を元にした「真の武道」の姿を描きます。斬り合いを描くのにいい加減な表現はしてませんので、古武道をもっと知りたいという読者にも向きます。なお、この物語はフィクションであり実際に存在している柳生新陰流とは関係有りません。折りたたむ>>続きをよむ
結城家には三つ子の姉妹がいる。勉強はできるが気の弱い長女の晴夏(はるか)、何事も動じない次女の立夏(りっか)、漫画家を目指す末っ子の舞夏(まいか)。それぞれ性格も通う高校もまるで違う三人は、厳しい祖母の壱夏(いちか)ばあちゃんと家族四人で暮らしていた。そこへ東京で画家として成功していた遠縁の月宮蒼司(つきみや・そうじ)が訪ねてきて、離れにアトリエを作って居候することに。蒼司は世に言うイケメンというやつで、どこへ行っても女性トラブルが絶え
ない。そんな蒼司を嫌っている立夏は何とか蒼司を追い出そうと孤軍奮闘するのだが……。
※高校生の恋愛×青春ものです。過激な描写はありませんので安心して読めます。折りたたむ>>続きをよむ
付き合い始めて1ヶ月。
それは突然にやってきた。
昼下がりのオフィス、午後からの仕事が始まったばかり。そんな中、私こと葉月海彩(はづきみい)の元にもたらされた知らせ。彼が転勤するなんて!
知り合って2ヶ月。付き合いだして1ヶ月。転勤まで1ヶ月、とちょっと。
大手自動車メーカーに勤めるふたりが織りなす恋愛模様。
山あり谷あり、遠距離恋愛の果てに待っているのは……。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。
海辺の町で育った「私」と不思議な灯台守の少女の、ひと夏の儚い友情のお話。
極ほんのりSF要素あり。
――誰もが、誰かの灯台になりうる。
*縦組み推奨
改行少なめです。
*主人公は性別を定めていません
男女LGBTQ、お好きな設定でお楽しみください
*舞台を定めていません
現代日本でも海外でも異世界でも、お好きな背景でお楽しみください。ただしお題の都合上、学生服という概念が登場します。
*純文学を気取りましたがそもそも純文学が何
だかよくわかっていません
*ノベルアップ+にてGENSEKIコン『海をまとう少女』に参加した作品です(無事かすりもしませんでした笑)
*カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ
双子の兄弟、祐樹と智樹が幼い頃に聞かされた祖父の『秘密の場所』。話に魅了され、その場所に憧れを抱いた祐樹は――。
*この話は他のサイトにも掲載しています。
何故、俺達は、笑いを作ることに、しつこいほどの快感を覚えるのであろうか。
【第一回ステキブンゲイ大賞 3次選考通過作品】
『この方法でしか、彼女は救われない』
先生からの虐めを両親に告白した妹は、嘘だと思われ逆に怒られてしまった。
行き場を失い、二階のベランダから身を投げた。だが死ねなかった。そのまま不登校に。
妹が心を開いたのは、唯一言葉を信じたお兄ちゃんだけだった。幼稚化、金髪化、甘ロリ化、不思議な言動。様々な表現で自分を示す。
お兄ちゃんは応えられるのか。
私が初めて書いた小説です。
二〇一〇年、首都圏にある小さな街、白鳩町に住む若者時雨は三年前に亡くした恋人の美穂の面影のある少女を拾った。
その件をきっかけに、時雨の運命は大きく激動し始める。
時同じくして、白鳩町に住むごく普通の大学院生、雨宮虹介も己の運命を左右する出来事に巻き込まれていくのだった……。
二つの視点と交差し始める運命。
葛藤するそれぞれの思惑。
最後に待っているものは一体何なのか、その目で確かめ、何を思う。
美しいアゲハ蝶が蜘蛛の巣に引っかかってしまう小説です。
僕には二人の母親がいる。
生みの親のカナコと、育ての親のミキ。
二人が僕を引き取りたいと、僕がいる児童福祉施設にやって来た。
しかし僕を引き取りたいと願う二人には、ある秘密があった…。
僕の好きな曲をテーマに作った物語です。
何の曲か分かった人は僕と趣味が合うかもです!(笑)
主人公の拓哉と梨花は三ヵ月ぶりに偶然再会する。
しかし拓哉が見た梨花は以前の彼女とは全く違った姿で……
拓哉は梨花の変化に驚きつつも、一緒に飲むことに。
そこで語られたのは……
男性のみなさんの中には共感してくれる人も多いのではないかと思います。
「僕」は、自分が住んでるこの部屋を、有料の愛の巣として貸し出している。
そこに見える様々な人間関係、感情のうねり、孤独感――そしてそれを気にも留めないような、「僕」の日常。
あり得ないようで、どこか写実的。ある日ある日を切り取って、ショートショート形式にお届けします。
ペンギンになったわたしは、宇宙を飛びます。金星めがけて、あなたに会いに。
好きになった人はソープ嬢でした。殺されてしまっては、もう何も言えません。
人の本性は善である。
生まれながらにして持つ本性は、いつかは変わりゆくものなのかもしれない。
この作品はnote(https://note.com/lyrical_it/n/nbc470ec9de87)にも掲載しています。
438位 世界
数百年後の未来で、主人公が一人の人物に出会う。
仙人のようなその男は、主人公に対して言う。
「それは、私は幸せだとは思わない」
不安定な主人公が迎える結末とは。
35歳無職の中年男は、なぜ生き恥を晒しているのか。
毎年、多くの中年無職者が分相応に自ら命を絶っているというのに、
なぜこの男は人に迷惑をかけながらも、怠惰な生を貪っているのか。
この小説は、無職中年男性が生きる意味を模索する過程を淡々と描くものである。
過剰な期待をしてはいけない。
百点満点のドライブテクニックを持っていた人に怒られ続ける私。
相澤鹿ノ子は夢を見る。物事を俯瞰するために重力から離れ、意識は薄い膜のように、細い糸のように、大宇宙に散っていく。。宇宙の神秘を、科学では到達しがたかった意識の層を飛び越え知ったものを、鹿ノ子はどうするのだろうか。
君、『赤い糸』がなぜ"赤"なのか、考えたことある?
糸がただ相手とつながっていれば「運命の相手と結ばれている」と意味するには、
十分な役目を果たすだろうに。色なんて、別に青でも白でも黒でも良いだろうに。
何で"赤"なんだろう?不思議だよね。...ねぇ、聞いてる?
時は一九〇〇年代初頭、場所は異国情緒溢れる港町で繰り広げられる名も無き者たちの恋愛活劇。
本作の主人公志垣勇次郎《しがきゆうじろう》は演劇の道を志す二一歳の大学生。所属する演劇愛好会の仲間たちと入った酒場で、英詩の曲を披露した年増の歌手志づ於《しづお》に一目惚れ。彼女の歌声に魅了されるも、悪人風情ながら紳士的な振る舞いを見せる須崎《すざき》の存在に気後れする。
その後酒場で知り合った白スーツの長身男伏見創介《ふしみそうすけ》に彼の所
属する劇団『ヘヴンスシート』に誘われる。そこで演劇の勉強を始めた勇次郎は大学の演劇愛好会が物足りなくなり、借金をこしらえたと嘘を吐いて愛好会に寄り付かなくなっていった。
劇団近所のカフェーで志づ於と相席になったことがきっかけで、徐々に彼女と交流を深めていくうちに女を売りにせず雑な所作の中にある艶に魅了され、日を追うごとに思いを募らせていく。そんな中志づ於に殺人容疑がかけられて誤認逮捕されてしまい、突如現れた爵位持ちの紳士に助けられ、保釈金を用立てる代わりに妻に迎えたいと言い出した。
一旦燃えだした恋の炎を消せずにいた勇次郎は、一人フテ酒をしているところに現れた唐津ナオ《からつなお》という若い女に絆されて関係を持ってしまい……。折りたたむ>>続きをよむ
道行く人々。そのなかにふと、かつて見たような人がいた。
二昔も以前、一寸関わった人に良く似ていたのだ。
かつて小さな街で小さな事件が起きた。
彼が事件を起こす引金は私だったのかも知れない。
雑踏にはもう、彼の姿はなかった。
『範疇論の創造』
所謂、小説においても、様々にカテゴライズされる現在、しかし、その範疇論は、過去の例証に当て嵌めているだけである。新しい小説、例えば、お笑い小説でもいいが、新しい小説の範疇を創造することで、新たな範疇論が創造されるとする、評論的文章。
【それはある意味「母親」に呼ばれる私の「淳子」という名前がストレスの捌け口としてのみ成立しているようなことなのかもしれない。】
「母」と「母親」の前で意識的に変質する一人の女性の話です。
(別名義で書いていた小説の再アップであり、この作品はnote、カクヨム、エブリスタ、Tumblrにも掲載しています)
雨の帰り道に川の中に渦巻きを見つけて以来、私はさまざまな螺旋に巻き込まれる感覚に悩まされるようになる。そんな夏のある日、さらなる螺旋と出会う。
全四話。黒森 冬炎様主催『ソフトクリーム&ロボ〜螺旋企画〜』に参加させていただいています。